Node.jsでWEB開発をスタートするための基礎知識

Node.jsは、JavaScriptをサーバーサイドで実行するためのランタイム環境です。シンプルな設定で動作し、高速でスケーラブルなアプリケーション開発が可能なため、初学者からプロフェッショナルまで幅広く利用されています。本記事では、Node.jsでWeb開発を始めるための基本的な知識を解説します。

1. Node.jsを利用するための下準備

Node.jsを利用するには、以下の準備が必要です。

必要なもの
  • OS: Windows, macOS, Linux
  • エディタ: VS CodeやWebStormなどが一般的
  • パッケージマネージャー: npm(Node.jsに標準搭載)

環境構築の流れ

  1. Node.jsのインストール: 公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
  2. パッケージマネージャーの確認: ターミナルで以下のコマンドを実行し、npmがインストールされているか確認します。

2. NVMのダウンロードおよびインストール

NVM(Node Version Manager)は、Node.jsの複数バージョンを管理するツールです。プロジェクトごとに異なるNode.jsのバージョンが必要な場合に役立ちます。

$ nvm install 18.18.0   # バージョン18.18.0をインストール
$ nvm use 18.18.0       # バージョン18.18.0を使用
インストール方法
  • Linux/macOS:bashコードをコピーするcurl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.5/install.sh | bash
  • Windows: nvm-windowsを使用

3. Node.jsのバージョンサポート期間について

Node.jsは、特定のバージョンが「Active LTS(Long Term Support)」と「Maintenance」の2段階でサポートされます。以下は、2024年時点のサポートモデルです。

バージョンLTS開始メンテナンス終了備考
20.x2023年10月2026年4月最新LTS
18.x2022年10月2025年4月安定版
16.x2021年10月2024年9月メンテナンス終了間近

公式の推奨: 新しいプロジェクトには最新のLTSバージョンを使用。

4. npm, yarn, pnpmについて解説

Node.jsのパッケージ管理には、以下のツールが使用されます。

ツール特徴主な用途
npm標準パッケージマネージャーシンプルで初学者向け
yarn高速なインストールとキャッシュ機能が特徴大規模プロジェクト向け
pnpmディスクスペースの効率的な利用が可能最新のトレンド

基本コマンド(npmの例)

$ npm init -y             # プロジェクト初期化
$ npm install express     # パッケージのインストール
$ npm run start           # スクリプトの実行

5. package.jsonとpackage-lock.jsonとは

Node.jsプロジェクトの管理には、以下のファイルが重要です。

package.json

  • プロジェクト情報や依存関係を記載するファイル
  • 作成コマンド: npm init -y

package-lock.json

  • 依存関係のバージョンを固定するためのファイル
  • 他の開発者と同じ環境を再現するために重要

6. Node.jsおすすめフレームワーク

Hono.js

  • 軽量で高速なWebフレームワーク。
  • サンプルコード:
import { Hono } from 'hono';

const app = new Hono();

app.get('/', (c) => c.text('Hello Hono!'));

app.fire(); // サーバー起動

Fastify.js

  • 高性能かつプラグインエコシステムが充実。
  • サンプルコード:
import Fastify from 'fastify';

const fastify = Fastify();

fastify.get('/', async (request, reply) => {
  return { message: 'Hello Fastify!' };
});

fastify.listen({ port: 3000 }, (err, address) => {
  if (err) throw err;
  console.log(`Server running at ${address}`);
});

7. まとめ

Node.jsを使ったWeb開発は、学習コストが低く、幅広いプロジェクトで応用可能です。本記事で紹介した内容を基に、ぜひ環境構築や簡単なアプリケーションの開発を始めてみてください!

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